下記公開研究会につきましては、新型肺炎の感染拡大を受けて、当面延期とさせていただくことを決定いたしました。
来場を予定されていた皆様には大変申し訳ございませんが、どうかご理解いただけますようお願い申し上げます。
なお、開催日程につきましては、新型肺炎の今後の感染動向を勘案し、検討してまいる予定です。
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神奈川大学非文字資料研究センター2019年度第2回公開研究会
「戦時下紙芝居と現代人形劇の交差点」
日時:2020年2月29日(土) →延期(日程未定)
会場:神奈川大学横浜キャンパス1号館804号室
プログラム
実演の部・・・・・13:00~14:30
子どもの文化研究所 高瀬あけみ
紙芝居「どんぐりと山猫」
人形劇の図書館館長 潟見英明
人形劇「トランクシアター」
講演の部・・・・・14:40~17:00
非文字資料研究センター客員研究員 安田常雄
「大正・昭和戦前期の大衆文化と戦争:モダニズム・プロタリア文化・総力戦」
人形劇の図書館館長 潟見英明
「人形劇:新興芸術から子どもと戦争と」
質疑応答
【2020年2月29日(土)】第2回公開研究会「戦時下紙芝居と現代人形劇の交差点」は延期(日程未定)となりました。
2020年2月19日
非文字資料叢書2として、『「神国」の残影―海外神社跡地写真記録―』が出版されました(発売日 2019/11)。
2019年11月1日
【内容紹介】
大日本帝国時代に創建された「海外神社」のいま――
公園で遊具となる鳥居、ジャングルに佇む鳥居、あるいは学校や教会にかわっても、その参道、石灯籠はかつて神社であったことを物語る……。これは日本の風景ではない。かつて大日本帝国がアジア地域を中心につくった「海外神社」である。その数1700余社が残り、いまだ全貌は明らかではない。
写真家・稲宮康人は台湾、中国、韓国、北朝鮮、ロシア、フィリピン、サイパン島、テニアン島等、14の国と地域、200社にのぼる海外神社跡地を10年をかけて撮影してきた。大判フィルムカメラによる80社82点の写真からは、現在に残る「神国」の記憶がたちのぼる。またあえて、明治以降に作られた国内神社も収録し、“あった”と“ある”との比較に写真家としてのテーマを求めた。
かつて大日本帝国が、移住した邦人の安穏祈願のため、また版図拡大の皇民化政策として、台湾や朝鮮半島、南洋群島、満洲国、東南アジア等に創建したのが「海外神社」である。しかし1945年の大日本帝国の終焉とともに「海外神社」は廃絶した。現地人の放火・略奪、またその混乱をさけて日本人の手で破却されたものもあったという。その後、それぞれの国の社会体制の中で、朽ち果てていくもの、一部が利用されるもの、再建されるものなど、独自の歴史を刻んでいった。ある種のキッチュさがうかがえるものもある。
本書は鮮やかな海外神社跡地写真とともに、長年にわたり海外神社跡地の調査を続ける中島三千男の最新の論考、あるいは在りし日の神社写真、詳細な神社解説により、戦前の植民地支配の実態、戦後のそれぞれの現代史、ひいてはカルチュラル・スタディーズやポストコロニアリズム研究への新たな手がかりとなるだろう。また大日方欣一による写真論を収録し、現代写真のひとつの在り方を問う。
神奈川大学非文字資料研究センター「海外神社跡地のその後」班メンバーによる集大成、知られざる戦後史のフィールドワークの成果、〈非文字資料研究叢書2〉。
【著者紹介】
稲宮康人 (イナミヤヤスト)
1975 年生まれ。中央大学文学部史学科国史学専攻卒業、日本写真芸術専門学校卒業。神奈川大学日本常民文化研究所非文字資料研究センター研究協力者。大判フィルムカメラを担ぎアジア各国を撮影する。高速道路をテーマにした写真展「『くに』のかたち――HIGHWAY LANDSCAPES OF JAPAN」(新宿・大阪ニコンサロン、2007)で第9回三木淳賞受賞。個展に「帝国後 海外神社跡地の景観変容」(神奈川大学セレストホール、2012)、「あたらしい世界――対話の記録」(コニカミノルタプラザ、2014)、「『帝国日本』の残影――海外神社跡地写真展」(横浜市民ギャラリー、2019)、グループ展にNoorderlicht International Photofestival “LAND: country life in the urban age”(オランダ・レーワルデン、2010)等。著書に『帝国後 海外神社跡地の景観変容』(神奈川大学日本常民文化研究所非文字資料研究センター、2012)、『「大東亜共栄圏」の輪郭をめぐる旅 海外神社を撮る』(編集グループSURE、2015)。
中島三千男 (ナカジマミチオ)
1944 年福岡県生まれ。京都大学文学部史学科国史学専攻卒、同大学院文学研究科国史学専攻博士課程単位取得退学。奈良大学を経て神奈川大学へ。神奈川大学元学長、現在名誉教授。専門は日本近現代思想史。神奈川大学日本常民文化研究所客員研究員、同非文字資料研究センター客員研究員。主な著書に『天皇の代替わりと国民』(青木書店、1990)、『概論 日本歴史』(共編著、吉川弘文館、2000)、『海外神社跡地の景観変容――さまざまな現在』(お茶の水書房、2013 年)、『若者は無限の可能性を持つ――学長から学生へのメッセージ』(お茶の水書房、2014 年)、『天皇の「代替わり儀式」と憲法』(日本機関紙出版センター、2019 年)等。
【12月7日(土)】第1回公開研究会(外国人居留地研究会2019全国大会)を開催しました。
2019年10月24日
台風の影響のため中止となった下記の公開研究会ですが、日程を再設定し開催しました。
大勢の皆様にご参加いただき誠にありがとうございました。。
第12回外国人居留地研究会2019全国大会 第2回横浜大会「居留地の音楽・美術・文学」
【2019年12月7日(土)】会場 神奈川大学(神奈川区六角橋3-27-1)
A.M. 神奈川大学非文字資料研究センター公開研究会「租界と居留地」
時間▶9:30開場~12:30
場所▶3号館405号室
前近代日本の「居留地」 鶴田啓(東京大学史料編纂所教授)
中国に置かれた租界について 大里浩秋(神奈川大学名誉教授)
日本の開港場・開市場と居留地・雑居地 斎藤多喜夫(横浜外国人居留地研究会会長)
ディスカッション▶司会:内田青蔵(神奈川大学教授)
【10月28日(月)】租界・居留地班 第63回研究会を開催しました。
2019年9月18日
以下の通り、租界・居留地班 第63回研究会を開催しました。
日時:2019年10月28日(月曜日)11時 ー 12時30分
場所:神奈川大学横浜キャンパス 20号館452室
主催:神奈川大学非文字資料研究センター・租界居留地班
内容:「非文字資料としてのポスターの活用方法
『明治・大正・昭和初期 日本ポスター史大図鑑』を中心として」
(田島奈都子、青梅市立美術館)
討論:孫安石(神奈川大学)、大里浩秋(神奈川大学名誉教授)、内田青蔵(神奈川大学)、菊池敏夫(神奈川大学)
<「帝国日本」の残影 海外神社跡地写真展>は盛況の内に終了いたしました。
2019年8月6日
5日間の会期中に大変多くの方にお越しいただき、<「帝国日本」の残影 海外神社跡地写真展> は盛況の内に終了いたしました。遠方からも多くの方にお越しいただき感謝申し上げます。
『国策紙芝居からみる日本の戦争』が第3回堀尾青史賞を受賞しました
2019年6月14日
<戦時下日本の大衆メディア研究>班の『国策紙芝居からみる日本の戦争』が、第3回堀尾青史賞を受賞しました。昨年の第42回日本児童文学学会特別賞の受賞につづく快挙です。
【受賞理由】
神奈川大学日本常民文化研究所の非文字資料研究センター「戦時下日本の大衆メディア」研究班(代表・安田常雄)による詳細な研究成果として刊行された『国策紙芝居からみる日本の戦争』と、その研究活動について敬意を表し贈られることとなりました。詳細な調査結果を基に、整理されたデータから「国策紙芝居」が戦意高揚に一役かい、戦時下で果たしたメディアとしての実態について本格的に明らかにした重要な研究です。刊行された『国策紙芝居からみる日本の戦争』はI部=センター所蔵の国策紙芝居240点の解題篇、Ⅱ部=研究メンバーによる論考篇、III 部=全国調査に基づくデータ篇からなる460ページを超える労作で、今後1000を超えるとされる国策紙芝居の全容を解明する手がかりとなる貴重な内容が盛り込まれています。
この研究から我々が何を学び取り、どう向き合っていくかが今後の重要な課題となっていくと思われます。
【堀尾賞とは】
紙芝居作家・宮沢賢治研究者・第3代子どもの文化研究所長として子ども文化の広い領域で活動された堀尾青史氏の業績と生誕100年を記念して2015 年設けられました。「堀尾賞」は、紙芝居にかかわる学術的研究、調査、学術的出版、評論活動など、広く紙芝居文化の振興に貢献した個人・団体を対象に隔年に贈られます。(「子供の文化研究所」より)
「帝国日本」の残影 海外神社跡地写真展 を開催します。(7月31日-8月4日)
2019年6月6日
以下の通り、海外神社跡地写真展を開催します。
【開催趣旨】
非文字資料研究センターでは、2008年から共同プロジェクト「海外神社跡地から見た景観の持続と変容」を立ち上げ、現地調査などを行ってきた。撮影は写真家の稲宮康人氏(当センターの研究メンバー)が担ってきた。これまで調査撮影した場所はおよそ200社にもなり、中国、台湾、香港、韓国、北朝鮮、ロシア、パラオ、サイパン、ミクロネシア、フィリピン、インドネシア、タイ、シンガポールの13の国と地域にわたっている。これは大日本帝国が勢力圏とした地域をほぼカバーするものである。
戦前の日本人はあらゆる土地に神社を建てていた。旧植民地であった台湾や朝鮮半島だけでなく、傀儡国家満州国や、委任統治領の南洋諸島、占領地の中国・東南アジアにも神社が建てられた。日本人行くところ神社あり、といわれたほどである。海外神社の総数は2000社とも言われているが、その正確な数はわかっておらず、全貌は全く不明である。今回、稲宮康人氏が撮影した写真と関係資料を展示することで、海外神社という存在を広く世に知らせ、戦前の日本人について考え直す契機にしたいと考えている。
【期間】 2019年7月31日(水)~8月4日(日)
【開場時間】10:30~17:30
【会場】 横浜市民ギャラリー 1階展示室
〒220-0031 横浜市西区宮崎町26-1
℡ 045-315-2828
【関連イベント】
〇ギャラリートーク
8月3日(土)14:00~
中島三千男(非文字資料研究センター客員研究員、神奈川大学名誉教授)
稲宮康人(非文字資料研究センター研究協力者・写真家)
〇展示解説
8月4日(日)14:00~
稲宮康人(非文字資料研究センター研究協力者・写真家)
この展示は、以下の財団の助成を受けて実施するものです。
公益財団法人 アサヒグループ芸術文化財団
公益財団法人 花王芸術・科学財団
租界・居留地班 第62回研究会(2019年5月18日、土曜日)を開催しました。
2019年4月9日
日時:2019年5月18日(土曜日) 16時 ー 18時
場所:神奈川大学横浜キャンパス 17号館 216室
主催:神奈川大学非文字資料研究センター・租界居留地班
内容:
(1)「日清戦争と蘇州日本租界の交渉について」川島真(東京大学)
(2)「蘇州の日本租界について」大里浩秋(神奈川大学 名誉教授)
(3) 今後の予定と論文集の刊行について
討論:斎藤多喜夫(横浜外国人居留地研究会)
田島奈都子(青梅市立美術館)
菊池敏夫(神奈川大学)
彭国躍(神奈川大学)
内田青蔵(神奈川大学)
孫安石(神奈川大学)
村井寛志(神奈川大学)
須崎文代(神奈川大学)
2019年度 海外提携研究機関への若手研究者派遣 募集開始のお知らせ
2019年4月9日
2019年度 海外提携研究機関への若手研究者派遣の募集を開始しました。
1.【派遣時期】:2019年 9月~2020年 2月
2.【派遣期間】:14日間~21日間以内
時期・期間は本人及び受け入れ機関と相談のうえ決定
3.【派遣先提携研究機関】 ( 各機関1 名)
中国 北京師範大学文学院 民間文学研究所
中国 華東師範大学 中国非物質文化保護研究中心
中国 浙江工商大学 東亜研究院日本文化研究所
中国 中山大学 中国非物質文化遺産研究中心
韓国 漢陽大学校 東アジア研究所
カナダ ブリティッシュコロンビア大学 アジア学科
ブラジル サンパウロ大学 日本文化研究所
フランス 国立高等研究院 東アジア文明研究センター
4.【費 用】:旅費・交通費・宿泊費実費を非文字資料研究センターが負担
5.【応募資格】
「非文字資料」に関する研究テーマを有し、博士論文を完成させるために海外提携研究機関への派遣を希望する本学の博士後期課程学生
但し、今年度9月期修了予定者は除く。
6.【応募期間】2019年4月9日(火) ~11月15日(金)
毎月15日締切
※8月を除く
※15 日が土・日・祝日の場合は翌平日
7.【ガイダンス】:応募希望者は、非文字資料研究センター事務室に事前に連絡のうえで、指定の日時に必ずガイダンスを受けること。
2019年度 非文字資料研究センター奨励研究 募集開始のお知らせ
2019年4月5日
非文字資料研究センターでは、「非文字資料」を研究する若手研究者の育成を目的とした奨励研究の募集をおこないます。
応募を検討する方は、下記URLから公開している「奨励研究募集要項」を必ずお読ください。